暗記しても忘れちゃう人へ
勉強をしても、しても忘れちゃう。そんな経験はありませんか?
実は、これは誰にでもあることです。人間の脳は、一度覚えたことでも、時間の経過とともに忘れてしまう性質があります。これを「忘却」といいます。
忘却曲線とは、ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが行った実験から導かれた、忘却の曲線です。この実験では、エビングハウスは、無意味な音節を覚えさせた後、時間の経過とともにどれだけ忘れていくかを調べました。そして実験によって、以下の結果が得られました。
この曲線からわかるように、人は覚えた直後から急激に忘れていきます。1時間後には56%、1日後には74%、1週間後には77%、1ヶ月後には79%も忘れてしまいます。
つまり、一度覚えたことを長く覚えておくためには、定期的に復習することが大切です。
忘却曲線を克服する勉強法
エビングハウスの忘却曲線を克服するためには、以下のことに気をつけましょう。
- 定期的に復習する
1度覚えたら終わりではなく、定期的に復習することで、記憶の定着を図ります。復習の頻度は、1日後、3日後、1週間後、1ヶ月後など、忘れやすい順番に行うのが効果的です。
- 興味を持って勉強する
興味を持って勉強することで、記憶の定着率が高まります。そのため、自分が興味のある分野や、役に立つと思える分野を勉強するようにしましょう。
- さまざまな方法で勉強する
同じ方法で勉強していると、飽きてしまい、記憶の定着が難しくなります。そのため、さまざまな方法で勉強するようにしましょう。例えば、音読や暗唱、要約、イラストや図表を活用するなど、自分に合った方法を見つけましょう。
まとめ
暗記しても、しても忘れてしまう人は、エビングハウスの忘却曲線を理解した上で、上記のような勉強法を試してみてください。そうすることで、記憶の定着率を高め、忘れにくくすることができます。