「親のエゴ」になってない?〜後悔しない志望校選びの基準と親の役割〜
保護者の皆様、小金井個人指導ゼミです。
志望校選びは、お子さんの受験戦略の土台となる最も重要なプロセスです。しかし、この段階で親御さんの**「無意識のエゴ」**が影響し、お子さんの可能性を狭めてしまうケースが少なくありません。今回は、志望校選びにおける親の役割と、気をつけるべき落とし穴についてお話しします。
1. 親の「見栄」や「過去の夢」を投影しない
多くの親御さんは、「自分が行きたかった学校」や「世間体が良いとされる学校」に、無意識のうちにお子さんを誘導してしまいがちです。しかし、お子さんの人生は親の代理ではありません。
- NGな考え方:「この偏差値なら、最低でもこの大学(高校)に行かないと将来困る。」「親戚の子は〇〇に行ったから、うちの子もそれ以上でなくては。」
- OKなアプローチ:お子さんの個性、得意科目、将来の展望、学校の校風との相性を最優先に考えましょう。特に校風は、お子さんの多感な時期の学習意欲や人間形成に大きく影響します。
2.「偏差値」だけで判断する危険性
偏差値は、現時点での学力の指標に過ぎません。志望校選びを偏差値の「上か下か」だけで決めると、以下のような落とし穴があります。
- チャレンジ校: 偏差値が届かないからといって最初から諦めさせるのは厳禁です。目標を持つことが、その後の学習への最大のエンジンになります。
- 安全校: 偏差値が高すぎる学校を安全校にしすぎると、入学後の「燃え尽き症候群」や、周りについていけないという劣等感につながることもあります。
- 大学入試の多様化: 総合型選抜や学校推薦型選抜など、入試形態は多様化しています。お子さんの強みが活かせる入試方式や、それを積極的に活用している学校を選ぶ視点も重要です。
3. 親は「情報収集役」と「冷静な分析官」に徹する
親御さんが最も貢献できるのは、**「客観的な情報収集と分析」**です。
- 情報の整理: オープンキャンパスや学校説明会に積極的に参加し、得られた情報を整理します。お子さんが感情的に「ここがいい!」と言ったとき、親は冷静に**「その学校のカリキュラムは、あなたの目標に合っているか?」**を問いかけられるように準備しておきましょう。
- 費用と距離の確認: 感情論ではなく、学費や通学時間など、現実的な問題点を洗い出す役割も親が担います。これらは後からトラブルになりやすい要素です。
- 第三者の意見: 塾の先生や学校の先生といった第三者の客観的な意見を必ず聞きましょう。当ゼミでは、過去の入試データや学校ごとの傾向を基に、お子さんに最も適した選択肢をアドバイスいたします。
後悔のない選択をするためには、親が子どもの「羅針盤」となり、進むべき方向を一緒に見定めることが大切です。

