結果は問いません!「テスト直し」で成績が伸びる子の習慣を身につける

「テストが返ってきたら、点数を見て終わり」になっていませんか?

実は、定期テストで得点を伸ばす子と伸び悩む子の最も大きな違いは、「テスト後の過ごし方、特にテスト直し(解き直し)に対する姿勢」にあります。テスト勉強で身につけた知識は、テストが終わった瞬間に急激に失われていきます。この記憶の定着率を劇的に高めるのが、質の高いテスト直しです。

今回の記事では、小金井個人指導ゼミが推奨する「成績が伸びる子」が実践している、テスト直しの具体的な3つのステップをご紹介します。

ステップ1:ミスを「分類」する—なぜ間違えたのか?原因を特定

ただ問題を解き直すだけでは、時間の無駄になりかねません。最も重要なのは、**「なぜその問題を間違えたのか」**という原因の特定です。

お子さんと一緒に、間違えた問題すべてに以下の3つの分類タグを付けてみましょう。

分類タグ原因(つまずき)対策(次への行動)
A:ケアレスミス問題文の読み間違い、計算ミス、記号の書き忘れなど見直しの手順を仕組み化(計算を2回やる、問題文のキーワードに線を入れるなど)
B:知識不足公式や英単語、用語、年号など、覚えていなかったもの暗記方法の改善(寝る前に復習、語呂合わせを使う、アウトプット中心にするなど)
C:応用力不足知識はあったが、複雑な思考、組み合わせる力が足りなかった類似問題を解く訓練、問題集の発展問題に挑戦する

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この分類により、お子さんは「自分は知識は完璧だが、計算が苦手だ」や「暗記が甘い」など、具体的な弱点の正体を認識できます。感情的な自己嫌悪から脱却し、「これさえ直せば点数が上がる」という具体的な目標が見えてきます。

ステップ2:解き直しは「完璧」を目指す—時間をかけても良い

原因を特定したら、解き直しに移ります。この時、**「テスト用紙の空欄に答えだけ書き込む」**というやり方は絶対にやめてください。

解き直しは、もう一度本番と同じように、あるいはそれ以上に丁寧に行うべきです。

  1. ノートを準備する: テスト直しのための専用ノートを作り、問題と間違えた原因を記録します。
  2. 知識を調べ直す: B(知識不足)と分類された問題は、教科書や参考書に戻って知識の全体像を再確認します。ただ単語を覚えるだけでなく、その背景にある原理原則を理解し直します。
  3. 時間をかけずに解けるか試す: A(ケアレスミス)とC(応用力不足)の問題は、解説を見ずに自力で再挑戦します。このとき、最初は時間をかけても構いません。
  4. 「人に説明できるか」で確認: 最終的に、解き直した問題の解法を、保護者の方や塾の先生に説明できるレベルになっていれば、その知識は「完全に定着した」と言えます。

ステップ3:単元を「横断」して復習の計画を立てる

テスト直しで一番もったいないのは、「間違えた問題」しか解き直さないことです。

間違えた問題は、ある単元の中の「穴」でしかありません。テスト直しを通して見つかった穴(例:理科の「〇〇の単元」)を埋めるためには、その単元の基本問題から発展問題まで、もう一度総ざらいすることが定着につながります。

【復習計画の立て方】

  • 「テスト直しの週末」: テスト直し専用ノートを作成し、間違えた問題をすべて分類・解き直しを行う。
  • 「翌週からの1週間」: 間違えた単元に対応する問題集のページに戻り、類似問題を10〜20問解く。
  • 「次学期に向けて」: 復習すべき単元リストを作成し、冬休みなどの長期休暇で集中的に取り組む計画を立てる。

テスト直しは、その場限りの作業ではなく、次のテスト、そして受験に向けた長期的な学習戦略の一部です。この良い習慣を身につけることが、小金井個人指導ゼミが目指す「自ら学び、成長できる子」への第一歩です。

当ゼミでは、お子さんのテスト直しノートを一緒に確認し、**「本当に身につく解き直し」**を徹底的にサポートしています。ぜひテスト用紙を持ってご相談ください。

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