高校受験は家族戦、大学受験は個人戦?
〜親子の距離感の変化にどう向き合うか〜
「高校受験のときは一緒に計画を立てたり、願書の手続きも手伝ったけれど、大学受験になると子どもがなかなか話してくれない…」
「何をどこまで手を出していいのかわからない」
そんなふうに戸惑っているお母さま、多いのではないでしょうか。
実はこの感覚、とても自然なものです。
なぜなら、高校受験と大学受験では、親子の距離感や関わり方が大きく変わる時期だからです。
今回はその違いと、大学受験期の親子関係で意識したいポイントを一橋大学生の視点からお伝えします。
高校受験は「家族戦」だった
高校受験では、家庭全体でお子さまを支える「家族戦」の色合いがとても濃くなります。
- 学校の先生との面談、内申点の管理
- 出願校の決定や手続き
- 塾の送迎、模試や講習のスケジュール管理
- 生活リズムの整備
親が主導して進める場面が多く、お子さま自身もまだ「親に頼る」スタンスでいることがほとんどです。
そのため親子で話し合い、目標を共有しながら受験に臨むスタイルが自然に成り立っていました。
大学受験は「個人戦」にシフトする
しかし大学受験になると、状況は一変します。
- 志望校の決定 → 本人の意志と将来像が重要
- 学習内容 → 圧倒的に膨大かつ個別化、親は口を出しにくい
- 生活スタイル → 夜型学習、独自のルーティンが増える
- 進路情報 → 親よりも学校・塾・ネットで本人が情報収集
つまり、お子さまの「自立」と「自走」が求められるステージに入っているのです。
親が以前と同じ感覚で手を差し伸べようとすると、
「もう放っておいて」「自分でやるから」
と距離を取られることもしばしば。
これは親子関係が悪化しているのではなく、お子さまが「大人になる一歩」を踏み出しているサインでもあります。
一橋大生の体験談から
私たち一橋大学生講師も、高校受験と大学受験では親との関係が大きく変化しました。
- 「高校受験は母と一緒に塾や説明会に行ったけど、大学受験は全部自分で決めた」
- 「親が模試の結果を見てあれこれ言ってきて正直イヤだった」
- 「でも試験直前はすごく不安だったから、お母さんがそっと差し入れしてくれたのがうれしかった」
親としては「放っておくのは不安、でも干渉しすぎるのも違う」というジレンマがあると思います。
そこで大切なのは、「見守るけれど信じる」というスタンスです。
親子の距離感、どう取るのが正解?
NG例
- 模試や成績に過剰に反応して責める
- 勉強法や志望校選びに細かく口を出す
- 勉強の進捗を逐一確認する
OK例
- お子さまから話してきたときはじっくり耳を傾ける
- 模試の結果よりも「努力している姿勢」を褒める
- 食事や生活面でのサポートに徹する
- 必要なときには「相談に乗る準備があるよ」という姿勢を示す
親が安心感を与える存在でいることで、お子さまは精神的な安定感を保ちながら自分のペースで受験と向き合えるようになります。
大学受験は親子の関係が深まるチャンスでもある
大学受験は、親子関係が変わる試練でもありますが、新しい信頼関係を築く大きなチャンスでもあります。
「子どもが自分の道を選び、自分で走り始めたことを認めてあげる」
この姿勢は、お子さまの成長を大きく後押しします。
受験期が終わったあと、
「親が信じてくれていたから頑張れた」
という声を私たち塾でも多く聞きます。
ぜひ、大学受験という舞台で、親子の新たな関係を育んでいってください。
私たち一橋大学生講師も、その一助になれるよう全力でサポートしてまいります。

